豊かな自然の中で陶芸を、横浜 本牧市民公園の陶芸教室

045-623-8904

9:00~17:00
開館時間

陶芸ギャラリー

全国公募 横浜アマチュア陶芸展

入賞・入選作品 2010

受賞作品の紹介
「霧の横浜」
神原稔子(千葉県)

手捻りで作られたゆったりとした形態に、繊細な加飾が化粧土の濃淡で巧みに表現されている。器形も図柄も特に何と解らないよう抽象化した事で、作者のコメントどうり霧の中の風景が見る者に様々なイメージを抱かせる秀作である。

「和紙染花紋多面皿」
高橋 肇夫(神奈川県)

轆轤で成形された後、面取りをした皿に和紙染で紋様が施されている。器形に合わせた模様に呉須の濃淡のグラデーションが美しく、破綻のない色調には作者の熟練した技量が窺える。高台裏の削りにはもう一工夫欲しかった。爽やかな好作品。

「泥彩葉紋鉢」
宇留野 昌義(茨城県)

轆轤成形で作られたシャープなフォルムに細やかなピッチで施されたラインが美しく、その上に乗った葉紋も光沢を抑えた色彩でリズミカルに効果的に配置されていて確かな技術に裏打ちされた優品である。

「ワインクーラー」
志村 勝(東京都)

海底から海上の風景までを一つの器の中に表現した楽しい作品。ハンドペイント風の下絵の具の扱いも、手捻りの形にはかえって似合っており、鮮やかな色彩もこの作品の魅力になっている。

「横浜ランドマークチェスOLD and NEW」
川部 知雄(神奈川県)

横浜の風景をチェスの駒に見立てるという斬新な発想がまず目を引いたが、それぞれの駒の造形も美しく、多色の粘土を用いながらも、焼き〆めの表現で一つの作品として奇麗にすっきりとまとめている。近目にも遠目にもみごたえのある作品である。

「火器」
坂村 利弘(神奈川県)

入選作品30点の中からネット投票で選出。 有効応募総数127通の中から最も支持を集めた作品です。

「油滴天目蓋物」
小林 栄治(栃木県)
「象嵌やまぶどう紋重箱」
恒藤 幸喜(茨城県)
「練込花生『天空』」
石川 甫(千葉県)
「花器」
入澤 元泰(神奈川県)
「象嵌扁壺」
砂山 照子(神奈川県)
「梅花文筥」
後藤 菊子(神奈川県)
「飛カンナ皿」
沖山 秀夫(神奈川県)
「Venus」
矢萩誉大(山形県)
「練上波状文水指」
相川義夫(茨城県)
「晩秋」
石上静子(神奈川県)
「日々の器」
橋本礼子(東京都)
「エルドラド」
田原 形子(東京都)
「煙草盆」
佐伯 良四郎(東京都)
「木調焼酎樽」
木川 和男(千葉県)
「コケコッコワインクーラー」
出久根 霽(山梨県)
「器A」
杉原 真知子(神奈川県)
「刻文縁結晶釉鉢」
柏 ちえ(神奈川県)
「照明ランプ」
窪田 由紀子(神奈川県)
「雪あかり」
荒井 真澄(神奈川県)
「レース風うつわ」
長谷部 恵子(千葉県)
「藍小紋高杯鉢」
秋山 栄子(東京都)
「赤レンガ」
高橋 勇雄(茨城県)
「赤い靴物語」
佐々木 雅子(神奈川県)
「浜風」
森内 まり子(神奈川県)
「『ハマ』マークによるランドマーク」
浅見 聰(神奈川県)
「海と太陽永遠の時」
平井 智(神奈川県)
「浜の灯」
菅原 かほる(大阪府)
「横浜」
中村 司(茨城県)
「Bay City in the Garden」
伊礼 幸哉(神奈川県)
ネット特別賞 投票方法

横浜市陶芸センターのホームページでは、受賞作品、入選作品の全写真を掲載しています。掲載作品の中から投票の多かった1作品が「ネット特別賞」に選ばれます。お気に入りの1作品をメールにて投票して下さい。

投票先 E-mail

info@yokohamasitougeicenter.com
件名を「ネット特別賞」とし、選んだ「作品名」を入力してください。
※1メールアドレスにつき、投票1回カウント

投票締切

2010年11月30日(火)

発表

2010年12月下旬ホームページ上

お問い合わせ先

横浜市陶芸センター
TEL. 045-623-8904

総評

丹澤 裕子 (陶芸家・日本工芸会正会員)

全体として大変レベルが高く、優れた作品が多く揃いました。選考のポイントとしては、横浜をイメージするやきもの部門では、イメージがより明確な作品。加飾だけでなく立体造形としておもしろいもの。暮らしのうつわ部門では、基本的な技術をふまえながらも、その人なりの加飾や技術に特色のあるものが残ったように思います。二次審査では、もう少しサイズが大きければ…と残念に思う作品が目立ちました。こうした公募展ではある程度作品のボリュームは必要かもしれません。次回に期待します。

田辺 和郎 (美術家・日本版画協会会員)

完成度の高い冷徹さに対し、稚拙さを保ちながら温和な塑形する心を感得させる作品が対抗してくる。「技の賞」「心の賞」を思わせる言葉が交わされながら二次審査は進行。審査の心は迷い始めます。それは陶芸に新しい風を希っているからでしょう。大賞「霧の横浜」にはファイニンガーの絵画に見られる透明感が感じられ、横からの膨らみも美しい。志村さんのイメージ豊かなぬけぬけとした陶への展開は、横浜イメージ部門を残す礎石です。

小澤 忠(横浜市陶芸センター、センター長)

この度、第1回の全国公募展の開催に際し、全国より応募人数356名526作品の力作が出品され、大変感謝しております。部門別では横浜のイメージは30%、暮らしのうつわは70%でした。郵便での写真応募は83%、メールは17%でした。年齢別には50代、60代、70代が全体の80%を占めています。地域別には神奈川県が37%で東京都17%、千葉県13%、茨城県12%、次に埼玉県、栃木県と続き北海道、沖縄県など遠方の応募もあり22都道府県に亘り、予想より反響があったと思います。

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