豊かな自然の中で陶芸を、横浜 本牧市民公園の陶芸教室

045-623-8904

9:00~17:00
開館時間

陶芸ギャラリー

全国公募 横浜アマチュア陶芸展

入賞・入選作品 2016

受賞作品の紹介
「花器」
白井 緑(東京都)

ざっくりとした白御影土を用い、素直に自由に造形している。大胆にリズミカルに開けた穴と土味を残しながら施した白釉が洒落た雰囲気で、使ってみたいと思わせる作品。見て美しく使って楽しい“暮らしの器”である。

「和紙染陶箱」
窪田 由紀子(神奈川県)

この作品の魅力は、何と言っても和紙染めの濃淡の美しさにあるだろう。半磁土を用い、シンプルな形の陶箱に大きく配された葡萄の構図も良く、呉須の青色の発色も冴えていて大らかで美しい作品である。

「秋桜中鉢」
大澤 のぶ子(神奈川県)

モダンな器形に上絵付の技法を用い、秋桜の紋様が全体に配されている。見込みや器の外側のデザインも形に似合って美しく、上絵の具の発色や濃淡も混色により上品な発色で爽やかな佳品である。

「海底に吹く花(Sシリ-ズ)」
中村 幸代(大阪府)

生命力をテ-マに、テ-マ部門の中で最も存在感があった作品。海底の花のイメ-ジで空想の花を作り上げた。花弁に貼り付けられた珊瑚様の突起の白とボディの掠れた風合いの緑釉の質感も良く合い不思議な魅力がある。

「宝石蛙」
廣瀬 結香(神奈川県)

小さな作品にもかかわらず、アイディアの面白さと造形力の高さで目を惹いた。素地の宝石の部分に磨きをかけ、焼き締めの表現の中にも質感の違いを出している。リアルな大きさに拘らず、少し大きくしても良かった。

「氷冷さしみ皿「潮騒」」
鳥居 康子(東京都)
「晩秋を飾る ひととき」
山﨑 惠(愛知県)
「メロンのキャンディーボックス」
松本 五浪(神奈川県)
「トポロジー」
西川 徳興(神奈川県)
「花弁形花器―闇に咲く花」
本多 義光(千葉県)
「盆栽鉢」
河村 政春(静岡県)
「ポンペイの風」
本多 典子(千葉県)
「蹴球儀」
藤井 幸造(神奈川県)
「透光陶土(唐草)」
古河内 滋子(神奈川県)
「矢柄四方皿」
小野 公也(神奈川県)
「幾何文花器」
砂山 照子(神奈川県)
「夏の煌めき」
石上 静子(神奈川県)
「丸紋角鉢」
田村 記代美(神奈川県)
「自然釉壺」
関谷 孝子(埼玉県)
「鉄砂花壺」
中村 良一(神奈川県)
「ティーポット」
伊藤 和弘(神奈川県)
「土瓶」
田中 秀治(神奈川県)
「紺碧」
並木 智香子(埼玉県)
「月影の陶筥」
末岡 京子(滋賀県)
「染付皿―1」
米倉 廣充(神奈川県)
「息吹」
花見 昌道(神奈川県)
「地球(The earth)」
渋井 鈍秀(神奈川県)
「力、つよく生る、カブト虫」
鈴木 優(神奈川県)
「ゴリラ」
増田 孝男(埼玉県)
「「かるがも」の孵化」
入澤 元泰(神奈川県)
「ガーデンⅢ~植物たちの灯り~」
髙綱 梓(東京都)
「声(echo)」
並木 智香子(埼玉県)
「水と蝶の幻想」
大里 晶子(神奈川県)
「ニワトリ」
高橋 房信(岩手県)
「コトバの記憶」
清水 美由希(富山県)
ネット特別賞 投票方法

横浜市陶芸センターのホームページでは、受賞作品、入選作品の全写真を掲載しています。掲載作品の中から投票の多かった1作品が「ネット特別賞」に選ばれます。お気に入りの1作品をメールにて投票して下さい。

投票先 E-mail

info@yokohamasitougeicenter.com
件名を「ネット特別賞」とし、選んだ「作品名」を入力してください。
※1メールアドレスにつき、投票1回カウント

投票締切

2016年11月30日(水)

発表

2016年12月下旬ホームページ上

お問い合わせ先

横浜市陶芸センター
TEL. 045-623-8904

総評

丹澤 裕子(陶芸家・日本工芸会正会員)

第4回目となる横浜アマチュア陶芸展。今回も多くの優れた作品が集まりました。
テ-マやきもの部門はより自由な発想で作って欲しいとの思いから生命力と言う大きなテ-マで公募しました。テ-マが伝わる事を重視しつつ、作品としての美しさ、面白さ、作品から伝わるエネルギ-等を考慮し審査しました。
暮らしのうつわ部門は造形の美しさと用の楽しさを兼ね備えた作品が選ばれ、今までで最も“暮らし”を意識した結果となりました。

田辺 和郎(美術家・日本版画協会会員)

今回のテ-マに掲げる生命力とは一体何なのか。バトンは作り手側に渡り、現れたのが花・ガマ・ゴリラと多様。海底に吹く花は種子のエネルギ-造形とみえ、力強く妙な時間を内在させています。
鉱物の柱が生えた宝石蛙はアイロニカルな表情もよく、大きければ大賞の声あり。大賞の花器はコルビジェ設計のロンシャン教会の小窓を想わせ、悠揚とした陶の壁に窓を開ける作業を楽しんだ力作。
銓衡三時間半、最後にひたすらプラン実現に打ち込み、重いこと、角張っていることも乗り越え、多面体に花の絵つけも惜しまず、窯出しの喜びが躍っているポットに一同救われたような気がしたのです。コンク-ルを存分に楽しんで下さいと。

小澤 忠(横浜市陶芸センター、センター長)

横浜アマチュア陶芸展は今回で4回目の開催となり、応募人数は140名、175作品、全国19都府県からのエントリーがありました。暮らしのうつわ部門は116点、生命力(いきもの)をテーマにしたやきもの部門は59点でした。今回は新たに(生命力・いきもの)をテーマに選び、工芸のカテゴリーに留まらない創作作品を募集いたしました。応募される方の年齢・性別等を超えた(地球の大地に生かされ、生きている)感覚が表現されていました。暮らしのうつわ部門では、精緻な絵付けの作品と大賞を受賞された白井さんの人間の意図を感じさせない自然体の花器が評価されました。

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